( 月が消えたら僕らだ。)
■ 9月15日
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■ 月に誘われて外に出た。
けれどもう月は光っていなかった。
それでも外に出たかった。
赤を基調としたチェック柄の新しいポンチョを羽織って、この前買ったニット帽を被り、皮のポシェットをぶら下げた。
iPodは持って行ったけれど結局聞かなかった。
近所の公園を散歩。いろんなヒトがいた。
犬の散歩をしているヒト。
歩かない犬を抱っこして歩くヒト。
ジョギングをしているヒト。
自転車で通勤しているヒト。
サッカーボールを持って練習に向かう親子。
サッカーをしようと球場に向かう三人の少年たち。
朝練に向かう高校生。
そんななか、わたしはやることもせず睡眠も取らず、とりあえず丘を登った。
見える景色を切り取った。
加工すれば違うものになるから、加工はしなかった。
秋の景色をみた。
コスモスが咲いていた。
名前の知らない花もたくさんあった。
今年初めて蜻蛉をちゃんとみた。
わたしは本当に何も知らなかった。
近くのバス停まで出て、飲み物を買って橋を渡った。
真ん中に立って手を叩くと反響で可愛い音がするの。
まだ来ないシャトルバスの時刻表。
そばの階段から小さい山に登る。アリを踏まないように。
誰しもが考えたことがあるんじゃないかな。自分が知らぬ間に、アリを踏みつけて殺したことがあるんじゃないか。ってこと。
とか、そんなことを思いながら。
風が心地よかった。
この山は、ちょっと前にわたしがぐれて拗ねてかなしくてなきたくて登った山。
景色が変わるのをみた場所。
まだそんなに暑くもなかったはずの時期。
あの日も眠れなかった日。
この日聴こえたハーモニカと唄声。
音は、なんてわたしに優しいのだろうと思った。
彼らがすきなのは、ただずっとそばにいてくれる存在だからだと思った。
家に帰ってから、Ropesの予約をした。
朝に朝ごはんを食べた。
シュヴァンクマイエルの展示を観に行った。
なんとも言えない気持ちになった。泣きたくなった。
因みに、わたしとヤンさんは同じ誕生日。
今年で77歳。
そのあとは、たくさん話をしたと思う。
誰かにあそこまで思ったことを話せたのはもしかしたらはじめてだったのかな。
だって普段、話す必要なんてないから。
それでも聞いてくれてありがとう。
周りが素敵な人でいっぱいなのは、あなたが素敵な人だからだと思うよ。本当にね。
寝ずに行くと忙しいジンクスは御健在。
働いて帰ってドラマ観てそのまま居間で朝まで寝たよ。
叩かれて起きてシャワー浴びてまた変な格好で寝た。
故に全然疲れが取れず。
ここまでくると確信犯だね。
詰め込まれまくった一日だったよ。
もう三日前のよう。
どうもありがとう。
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■ わたしはきっと、音楽がとてもすきなんだと思う。
音楽だったからこそできたことがたくさんあったと思うし、出逢えたもの見つけたものがたくさんあったと思う。
音楽は、わたしを恨んでいるんじゃないかと、今もよく思う。
現状、わたしは音楽を恨んでいる。憎んでもいる。
出逢わなければ。
だなんて、なんて不毛なことなのだろう。
浄化と蝕むことは、もしかしたら同じであるかもしれないね。
もっともっと即時的なことなのかもしれない。
もっとすごい答えを期待してました?
って聞かれたけれど本当にそんなことなくて、ほんとうは、こういう話がしたかったのかもれない。
もう、しばらくはできないけれど。
本人がそう思っていることが一番の問題なんだよ。
■ Lovely Taboos という作品に改めて触れた時、
あぁ、彼等ははじめから、わたしのことなんてすきじゃなかったんだよな
と思ったことを今また思い出しました。
はじめからずーっと、怨んでいたし憎んでもいた。
じゃなきゃこんなふうにしていられないよね。
恨んでいるよ。大好きです。
■ into な気分だったので途中からずっと流していた。
出逢いをありがとう。
羨ましがられるものではありませんが。
あの日のわたしは全力だったから。
■ 久しぶりにワイシャツを洗おうと思う。
せんたくでもしようかな。